最初から暗黒大陸を考えていた?

『HUNTER×HUNTER』において、
読者を最もワクワクさせた
設定の1つである
「暗黒大陸」の存在が、
連載の途中から
行き当たりばったりで考えられたものではなく、
「連載当初(初期の構想段階)から
すでに用意されていたのではないか」
という点について、
ストーリー構成や
いくつかの明確な伏線を基に
徹底考察している動画です。

1. 『HUNTER×HUNTER』という作品本来のテーマ

未知への冒険が軸

本作の単行本第1巻の冒頭は、
「珍獣・怪獣・財宝・秘宝・魔境・秘境、
“未知”という言葉が放つ魔力」
という文章から始まります。

ここからが本番

これまでの物語
(ヨークシン編やキメラアント編など)は
「バトル」の側面が
非常に強かったですが、
1巻冒頭の要素
(珍獣や秘境など)が
すべて網羅されている場所こそが
「暗黒大陸」です。

ハンターという職業の本質は
未知を切り拓く探検家であり、
これまでの戦闘や
念の修行は
すべて暗黒大陸を攻略するための
「ほんの序の口」
(布石)に過ぎない、
最初からここを描くために作られた
作品であると考察されています。

2. 単行本第8巻の時点で描かれていた暗黒大陸の描写

暗黒大陸という名前が
作中で明かされたのは32巻ですが、
実は単行本第8巻の時点で
その姿が描かれていました。

ジンがいた場所の伏線

ゴンがキルアと共に、
ジンが残したビデオテープを再生した際、
カセットの映像に
「ジンの現在の姿」
が一瞬映し出されます。

環境の一致

その時ジンが乗っていたのは、
大気圏を突き破るほどの高さを誇る
「巨大な生物」
(世界樹のような木や、恐竜・ドラゴンのような生物)
の背中の上でした。

この環境描写は、
後に32巻以降で明かされる
「暗黒大陸の生態系・世界樹の本物」
の説明と完全に一致しています。

つまり、
冨樫先生は8巻を執筆していた段階で、
すでに暗黒大陸の
具体的なビジョンを構想していたことになります。

3. 連載前の「4年間の空白期間」に練られた緻密な設定

暗黒大陸、王位継承戦、
5大災厄、カキン帝国など、
暗黒大陸編にまつわる設定や
キャラクターのボリュームは膨大であり、
週刊連載をしながら
行き当たりばったりで
作り出せる規模ではありません。

前作終了からの充電期間

冨樫先生の前作
『幽☆遊☆白書』が終了したのが
1994年、
そして
『HUNTER×HUNTER』の連載が始まったのが
1998年です。

この「4年間の空白期間」の間に、
世界観の全体像や
暗黒大陸を含めた緻密なプロットが
最初から練り上げられていたと考えるのが
極めて自然であると結論づけています。

【総括】

物語の描き方には
「行き当たりばったりでキャラに任せるタイプ」

「最初に結末や壮大なプロットを決めておくタイプ」
がありますが、
本作は完全に後者です。

ゴンが父親である
ジンに会うという表向きのゴール
(世界樹の頂上での再会)
を達成した瞬間に、
世界が何倍も広がるという
「暗黒大陸」の構想を
最初から仕込んでいた冨樫先生の、
ストーリー構成における
圧倒的な天才性を
再確認できる内容となっています。

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