ジンvsパリストンの前哨戦

『HUNTER×HUNTER』
13代会長選挙編徹底解説:
ジン vs パリストンの高度な前哨戦と、真のネテロの遺志

この動画は、
『HUNTER×HUNTER』
キメラ=アント編の直後に描かれた
「13代会長選挙編」
のストーリーの本質、
ジンとパリストンの天才同士の
高度な心理戦(前哨戦)、
そしてパリストンという
最凶のサイコ悪役のヤバさについて
非常に分かりやすく解説した動画です。

1. 選挙編の本当のテーマ:主人公の交代

表面上は
「ハンター協会新会長を決める政治劇」ですが、
物語の構造における
最大のお題目は
「主人公の交代」
(ゴン・キルアの撤退と、ジン・パリストンの主役化)
です。

ゴンからジンへのシフト

ゴンさん化の反動で離脱したゴンに代わり、
今後「暗黒大陸編」で
実質的な主役の一人となる
ジン=フリークスを前面に出すための準備期間。

パリストンという悪役の紹介

ジンが今後物語に存在し続ける上で、
絶対的な壁(対照的な宿敵)となる
パリストン=ヒルの異常性と
強烈な魅力を読者に知らしめるための前哨戦です。

2. パリストンの暗躍:キメラ=アント編からの伏線

パリストンの
「ハンター協会乗っ取り(ネテロ下ろし)」の計画は、
遥か前のキメラ=アント編
(単行本22巻頃)
からすでに始まっていました。

ネテロをハメるための罠

パリストンは
自分の派閥(協専ハンター)を審査部へ送り込み、
蟻討伐の増援要請を
わざと滞らせて失敗を誘発させ、
現会長であるネテロに責任を取らせて
失脚させようとしていました。

ビヨンドとの裏取引

ネテロの息子である
ビヨンド=ホイコーロと裏で繋がっており、
ネテロ亡き後に
暗黒大陸へ進出するための準備を
何年も前から着々と進めていました。

3. 【ジン vs パリストン】ルール策定を巡る天才同士の頭脳戦

パリストンの「勝ち確定」の余裕

パリストンは
「協専(自分の息がかかったハンター)」
という
約200票の巨大な組織票を
最初から持っていたため、
普通にダラダラと選挙を続ければ
100%自分が勝つ状態
(だから序盤から「時間の無駄だから選挙やめませんか」と挑発していた)
でした。

ジンの「一手先を読む」仕込み

ジンはパリストンの勝ちパターンと、
彼が「Xデー(次のハンター試験)」まで選挙を引き延ばし、
キメラ=アントの繭5000体を
協会に送り込もうとしている企み
(テロ計画)を
完全に読んでいました。

ルールによるカウンター

ジンは2日前に先手を打ち、
「過半数が出なければ
上位の人数を
強制的に半分に絞り込んでいく
決選投票ルール」
と、
協専の裏切り者を炙り出すための
「記名投票制」を組み込むことで、
パリストンが仕掛けた
「無限選挙引き延ばし作戦」
を力ずくで破綻させました。

4. 共通するハンターの教授:「結果ではなく道中を楽しむ」

ジンが明かしたネテロ会長の真の遺志とは
「未知のものを狩る」
「結果ではなく道中を楽しむ」
という
ハンターとしての生き様そのものです。

ネテロの生き様

蟻の王メルエムを倒すだけなら、
最初から貧者の薔薇
(ミニチュアローズ)
を爆発させれば最善でした。

しかし、
ネテロは自身の牙を研ぎ、
強者との戦いという
「道中」を全力で楽しむために、
わざわざ王の名前をダシに使ってまで
バトルにこだわりました。

十二支んの決定的な勘違い

チードルをはじめとする
十二支んの面々は、
規則や勝敗といった
「結果(目的志向)」にばかり囚われる
真面目な優等生です。

パリストンやジンから見れば、
彼らは会長の遺志を継ぐ
真のハンターではなく、
「ただの熱心なネテロ会長のファンクラブ」に過ぎず、
だからこそパリストンの敵になり得ない
「チョロい相手」でした。

5. 【結論】パリストンがハンター協会を壊したい「歪んだ愛」の動機

ジンの予想を超えたパリストンのラストピース

ジンは最終的に
「自分がわざとレオリオに殴られることで
ゴンの存在を世間に周知し、
レオリオに票を集めてパリストンを捲る」
という青写真を描いていました。

しかし、
パリストンはそのジンの意図すら上回り、
「ゴンが復活するまで
時間を引き延ばし、
レオリオと自分の決選投票に持ち込み、
ゴンが完治した瞬間に
レオリオを辞退させて
自分が勝ち、
直後に自分も会長を辞退する」
という、
誰も予測できない
美しすぎるパズルで
選挙戦を完全勝利しました。

最凶のサイコパスの正体

パリストンが
なぜこれほどまでにハンター協会を引っかき回し、
壊そうとしていたのか。

暗黒大陸編の冒頭で彼自身が語った
「ボクは愛しいものは無性に傷つけたくなる」
という異常性がその答えです。

誰よりもネテロを愛していた

パリストンが最も愛し、
最も一緒に遊びたかった相手こそが
「自分を邪魔者扱いして
楽しんでくれたネテロ会長」であり、
会長が遺したハンター協会だったのです。

会長を失い、
彼が退任のセリフの後に
涙を流していた描写からも、
「ハンター協会を
一番愛していたからこそ、
徹底的に傷つけて壊したい」
という
極めて歪んだ、
しかし純度100%のハンターとしての狂気(愛)が
選挙編の裏の真実でした。

【総括】

冨樫先生の
「説明しない美学」によって、
表面上は
「チードル vs パリストン」
に見せておきながら、
その裏側で
「ジン vs パリストン」
という
新時代の怪物の激突を描ききった
傑作エピソード。

パリストンのスマートな表の顔から、
深掘りするほど剥き出しになる
サイコっぷりが
恐ろしくも最高に魅力的な、
選挙編の全貌がスッキリ分かる
素晴らしい考察内容となっています。

 

TOP
error: Content is protected !!