- 2021/12/26
クラピカとクロロの「えげつない対比と共通点」徹底解説
漫画『HUNTER×HUNTER』の
宿敵であるクラピカと
幻影旅団団長クロロ=ルシルフルの間に存在する、
極めて巧妙に仕組まれた
「対比(非対称性)」と
「共通点(対称性)」
そしてそれらを踏まえた最新話
(王位継承戦・ブラックホエール1号内)
以降の展開の考察です。
2人の「えげつない対比(非対称性)」
物語の初期〜ヨークシン編にかけて、
2人は正反対の存在
(復讐する側とされる側)
として対比されていました。
加害者と被害者
クラピカは同胞(クルタ族)を皆殺しにされ
「緋の目」を奪われた被害者(復讐者)。
クロロはその惨劇を引き起こした
幻影旅団のトップであり
加害者(略奪者)。
命に対する倫理観
クラピカは復讐者でありながらも、
ウボォーギンの命を奪ったことに
強い葛藤や苦痛を感じ、
人質(ゴン・キルア)を救うために
宿敵(クロロ)を生かす選択をしました。
一方、
クロロは無関係な他人の命を
一切の躊躇なく奪うことができ、
旅団存続のためなら
自分や仲間の命すら
「ただの捨て駒(記号)」
として割り切る冷徹さを持っています。
孤立と結束(現在と過去の逆転)
クラピカ
幼少期は温かい両親や
クルタ族のコミュニティに囲まれて
愛されて育ちましたが、
現在は一族が全滅し
天涯孤独の身です。
クロロ
流星街という
社会的に存在しない場所で生まれ、
家族の愛を知らずに育ちましたが、
現在は同じ痛みを分かち合う
「昔馴染みの強固な仲間(旅団)」
に囲まれています。
明かされた驚愕の「共通点(対称性)」
旅団の過去編(コミックス39巻〜)や
最新の連載(第405話など)により、
実は2人が
「鏡写しのような全く同じ存在」
であることが浮き彫りになりました。
本質はどちらも「復讐者」
クロロが幻影旅団を結成した真の理由は、
幼馴染の少女サラサを
猟奇的に殺害されたことへの復讐のため
(被害者側)だったことが判明しました。
幼少期の性格の酷似
クラピカは本来、
外の世界に憧れる
「やんちゃで活動的な少年」でした。
一方のクロロも、
元々は劇の吹き替えを楽しむ
「控えめで心優しい少年」でした。
どちらも11〜12歳頃に起きた
「理不尽な仲間の死」をきっかけに
その高い頭脳を復讐のために使い始め、
現在の冷酷な人格へと変貌しています。
すでに「復讐のフェーズ」は終えている
クラピカ
ウボォーを倒した時の虚無感や、
クロロの念を封じた(のちに除念された)ことで、
初期のような狂気的な復讐心は落ち着き、
現在は
「一族の目を集めて弔う」
という追悼(未来への片付け)に
目的がシフトしています。
クロロ
最新の第405話にて、
サラサを殺害した主犯
(慈善事業家を装っていたリスノース)を、
本編開始前の10年前にすでに殺害し、
復讐を完了させていたことが明かされました。
復讐のその先(故郷とシステム)
復讐を終えた2人は、
共に「残されたコミュニティ」のために
命を削っています。
クラピカは
クルタ族の尊厳(緋の目)を取り戻すため。
クロロは、
2度とサラサのような被害者を出さないよう、
流星街を
「世界が手を出せない危険な場所」
に仕立て上げるための防衛システムとして、
あえて悪名を轟かせる
「幻影旅団」を存続させています。
2人とも仲間に心配されながら、
自分の命(寿命)を削ることに
一切の躊躇がない
自己犠牲の精神を持っています。
今後の展開:2人が「協力関係」になる可能性?
動画では、
この恐ろしい共通点と
ブラックホエール号内の
各勢力の利害関係から、
驚くべき今後の展開が考察されています。
パターンA:クラピカとクロロが「共闘(利害の一致)」
かつてマチは
「団長は鎖野郎(クラピカ)を仲間にしたがっている」
と勘違い(直感)していました。
マチの勘は的中するため、
クロロはクラピカの
「仲間のために使命を捨てる本質」を理解し、
どこか同族嫌悪に近い理解を
示している可能性があります。
現在、
クロロの最優先殺害対象は、
パクノダたちの遺志を
愚弄するように
シャルナークらを惨殺したヒソカです。
クラピカ側のメリット
クロロがカキン王国の国宝
「三種の神器」を盗み出せば、
王位継承戦の儀式そのものがストップし、
クラピカが守っている
ワブル王子を救うことができます。
また、旅団が
エイ=イ一家
(ツェリードニヒが後ろ盾のマフィア)
と抗争中であるため、
共闘すれば
ツェリードニヒから
「緋の目」を奪還しやすくなります。
クロロ側のメリット
ヒソカは一度死んで
「死後強まる念」
で蘇生しているため、
確実に仕留めるには
念能力を封じる必要があります。
クラピカの
『奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)』や
『束ねる中指の鎖(チェーンジェイル)』で
ヒソカを強制「絶」状態にできれば、
ヒソカを完全に無力化できます。
パターンB:ヨークシン編の再現、ヒソカとの共闘
一方で、
クラピカとヒソカが
すでに船内で接触している可能性も捨てきれません。
(ヒソカが
なぜかハルケンブルグの念能力や
継承戦のシステムに詳しいため)
もしこちらが成立していれば、
クラピカ&ヒソカ vs 幻影旅団という、
旅団絶対倒すマン2人による血の決戦が始まります。
結末の対比予想
初期の立ち位置が
「正反対」だった2人だからこそ、
物語の結末も
「綺麗な非対称(対比)」
になるのではないかと締めくくられています。
クロロの結末(システムは残り、孤独に死ぬ)
流星街を守るシステム
(旅団の悪名や基盤)
を完成させるという目的は達成するものの、
ヒソカやマフィアとの死闘の末に
多くの昔馴染みの仲間を失い、
自身も孤独に命を落とす。
クラピカの結末(目的は失うが、仲間と共に生き残る)
ツェリードニヒの件などで
「緋の目」の完全奪還には
失敗(あるいはすべてを失う)してしまうものの、
これまで築いてきた
ゴン、キルア、レオリオ、
オイト妃たちとの絆によって
「過去(復讐)」から解放され、
残り少ない寿命を
「未来の仲間」と共に穏やかに全うする。
このように、
かつてサディスティックな
略奪者に見えたクロロが
実は「クラピカのなれの果て」であり、
同じ傷を持つ2人が
ブラックホエール号という密室で
どのように交錯するのか、
非常に解像度の高い考察となっています。